嘘の無い想い
「元カノ、確か悠ちゃんと同じ名前なんだよね?そりゃ運命だね。やっぱり切っても切れないんだね、運命は。」


流れるネオンの数はいくつになっただろう。


「悠貴、そんなこと言ったの?」


真顔で聞かないで欲しい。


「まさか言わないよ。だって、まだ始まったばっかりみたいだし。ヤケボックイに火をつけたのは君でしょ?自慢してたじゃん。良かったね。狙い通りになって。」


私、嫌な女になって行く。


「なぁ……」


龍くんが困った顔して聞いてきた。


「それって…………カラオケの時?」


「まさか………覚えてない?」


「ごめん。全く記憶ない。」


両手を合わせ、頭を下げた。


「良いよ。全然。運命なんでしょ?」


「運命?」


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