嘘の無い想い
嘘をつくのが悪いとは言わない。

どうせつくなら、少しでも楽になるように。

持ち帰った宝物をテーブルに並べながら、やっぱりこぼれる苦笑い。


「悠ちゃん、何してるかな。」


今、幸せならそれでいい。


「さてと、お米、どうしよっかな。」


もう一度セットしようか?

今夜の夕食に使おう。

腐ったりしてないよね?


なんてお米の将来を真剣に考えていたら、楽しくなってきた。









楽しくなってきた振りをすることにした。









水を含んでより白くなった小さな粒は、どれもこれも必死に私の掌から逃げていった。





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