シェジャン姫の遊戯
しかし、次の日も
その次の日も
毎日、王妃の元へ
薔薇は届けられた。
花だけでなく、
時には
見事なダイヤやルビー
などのついた
宝飾類が
届けられる事もあった。
王妃は困惑した。
誰の目に見ても
ベルトワのそれは
求愛の行為だった。
「王は一体、どういう
つもりなんだろか…」
小国といえども一国の王妃が
宮廷貴族が日夜繰り広げる
恋の遊び相手に
なるわけがないのは
ベルトワは百も承知で
あるはずだ。
ましてや、相手は
他国の王妃である。
ベルトワの行為には
何か策略があるのかも
しれぬ、用心くだされ、と
注進するものまで現れた。
ベルトワの真意が見えぬまま
花が送られ始めて
ひと月が経とうとした頃
「お、王妃さま!
大変でございます!!」
と一人の侍女が血相を変えて
部屋に飛び込んできた。
その次の日も
毎日、王妃の元へ
薔薇は届けられた。
花だけでなく、
時には
見事なダイヤやルビー
などのついた
宝飾類が
届けられる事もあった。
王妃は困惑した。
誰の目に見ても
ベルトワのそれは
求愛の行為だった。
「王は一体、どういう
つもりなんだろか…」
小国といえども一国の王妃が
宮廷貴族が日夜繰り広げる
恋の遊び相手に
なるわけがないのは
ベルトワは百も承知で
あるはずだ。
ましてや、相手は
他国の王妃である。
ベルトワの行為には
何か策略があるのかも
しれぬ、用心くだされ、と
注進するものまで現れた。
ベルトワの真意が見えぬまま
花が送られ始めて
ひと月が経とうとした頃
「お、王妃さま!
大変でございます!!」
と一人の侍女が血相を変えて
部屋に飛び込んできた。