シェジャン姫の遊戯
「気に入りましたか?」
そう声をかけられ、
王妃が振り向くと
アロース王国の国王、
ベルトワが微笑みながら立っていた。
「えぇ、とても素晴らしいお庭ですわ」
「少しでもあなたの心の慰めになると良いのですが。
私も配偶者を亡くす悲しみは知っていますので…」
そう言うと、ベルトワは目線を下に落とした。
17年前、ベルトワの妻キャサリン王妃は、
アントゥル王子を産み落とした後、
わずか数日でこの世を去っていた。
一瞬、物思いに沈んだベルトワだったが、
だが、すぐに顔を上げると、
近くに素晴らしい薔薇園があるのでご案内しますよ、
と言いながら、
歩き出した。
そう声をかけられ、
王妃が振り向くと
アロース王国の国王、
ベルトワが微笑みながら立っていた。
「えぇ、とても素晴らしいお庭ですわ」
「少しでもあなたの心の慰めになると良いのですが。
私も配偶者を亡くす悲しみは知っていますので…」
そう言うと、ベルトワは目線を下に落とした。
17年前、ベルトワの妻キャサリン王妃は、
アントゥル王子を産み落とした後、
わずか数日でこの世を去っていた。
一瞬、物思いに沈んだベルトワだったが、
だが、すぐに顔を上げると、
近くに素晴らしい薔薇園があるのでご案内しますよ、
と言いながら、
歩き出した。