最後のラブソング
いつもどうり

今日も空は青く澄んでいてキレイ。

泉 華音(16)1年C組。

今日も教室の窓際で授業も聞かずに静かに空を見ていた。

(雲が流れてく…。)

「泉!おい!話をちゃんと聞け!」

「あっ…。はいっ!」

クラスのほとんどの視線があたしに集中する。

(また怒られちゃった…。恥ずかしい////)

実はあたし、授業中怒られるのはいつものこと。

でも恥ずかしさはいつまでたっても消えずにいる。



キーンコーンカーンコーン

あ!授業終わったぁ!

「ねぇ華音~!!」

バタバタと近寄ってくる女の子。

華音の親友の矢吹 桃子。

華音にとってはお姉ちゃん的存在でもある。

「また怒られたね!記録更新しないでよ~。」

桃子は華音の頭をたたきながら言う。

「う~…。だって今日めっちゃ空キレイだったからさ…。」

「はいはい、いいわけね」

冗談だとわかるからこういうのも悪くはない。

「あ!」

桃子が何かを思い出したかのように叫んだ。

「え…。何何!?」

「なんでもないよ~。」

「気になるじゃんっ!おしえて?」










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