おにぎり丼。
第7章 犯人
■姉の救出
姉は、一晩経っても帰ってこなかった。
彼氏……村松さんのところに行ったのだろうか。
村松さん。
彼も不思議な人だ。
惚れやすい姉が、村松さんを好きになるのは納得できるが、村松さんのようなタイプが姉を好きになるのは、意外な感じがする。
村松さんは、キャリア指向で、ゆくゆくは店長かマネージャーを目指しているという話だ。
まじめだし、ああ見えて計算高いところもある。
彼女にするのも、しっかりした家庭で育ったお嬢様タイプの女性なんじゃないかと思っていた。
姉は、お嬢様とは正反対なタイプだ。
両親は刑務所に入っているし、仕事はキャバクラ嬢だ。
そんな姉に、手編みのマフラーを編む程に、入れ込んでいるというのが信じられない。
私は床に放り投げられたままになっていたマフラーを拾い上げた。
均等で美しい編目だ。
派手だが、ニュアンスのある黄色の毛糸で編まれている。
まるで、売り物みたいにきれいだ。
しかし、360度、マフラーを観察して、私は見つけてしまった。
彼氏……村松さんのところに行ったのだろうか。
村松さん。
彼も不思議な人だ。
惚れやすい姉が、村松さんを好きになるのは納得できるが、村松さんのようなタイプが姉を好きになるのは、意外な感じがする。
村松さんは、キャリア指向で、ゆくゆくは店長かマネージャーを目指しているという話だ。
まじめだし、ああ見えて計算高いところもある。
彼女にするのも、しっかりした家庭で育ったお嬢様タイプの女性なんじゃないかと思っていた。
姉は、お嬢様とは正反対なタイプだ。
両親は刑務所に入っているし、仕事はキャバクラ嬢だ。
そんな姉に、手編みのマフラーを編む程に、入れ込んでいるというのが信じられない。
私は床に放り投げられたままになっていたマフラーを拾い上げた。
均等で美しい編目だ。
派手だが、ニュアンスのある黄色の毛糸で編まれている。
まるで、売り物みたいにきれいだ。
しかし、360度、マフラーを観察して、私は見つけてしまった。