おにぎり丼。
■脱出
確かに、みどりちゃんの言うとおり、お姉さんに近づいたのには狙いがあった」
村松さんは言った。
チノパンにアーガイル柄のセーターを着て、烏龍茶を飲んでいる。
束縛を解かれた私は、さっきまで縛り付けられていた椅子に腰掛けている。
「俺がお姉さんと出会ったのはキャバクラだった。
みどりちゃんもご存じのとおり、キャバクラ嬢と客という関係だった」
「ええ」
「まさかみどりちゃんのお姉さんだったとは思わなかったが……」
「そうですね」
「俺は、ある女性の手がかりを調べていたんだ」
「誰ですか」
「ポプランのママ」
「臭いママ!?」
「そう。ポプランの臭いママだ」
「殺されたからですか」
「いや、その前からだ」
「何のために?」
「1号店の為だ」
「1号店の為……?」
「いや……エリコの為かな」
「どういうことですか」
村松さんは言った。
チノパンにアーガイル柄のセーターを着て、烏龍茶を飲んでいる。
束縛を解かれた私は、さっきまで縛り付けられていた椅子に腰掛けている。
「俺がお姉さんと出会ったのはキャバクラだった。
みどりちゃんもご存じのとおり、キャバクラ嬢と客という関係だった」
「ええ」
「まさかみどりちゃんのお姉さんだったとは思わなかったが……」
「そうですね」
「俺は、ある女性の手がかりを調べていたんだ」
「誰ですか」
「ポプランのママ」
「臭いママ!?」
「そう。ポプランの臭いママだ」
「殺されたからですか」
「いや、その前からだ」
「何のために?」
「1号店の為だ」
「1号店の為……?」
「いや……エリコの為かな」
「どういうことですか」