おにぎり丼。
「やっぱりあれは村松さんが入れたものだったんですね」

「おどしの意味もふくめてね」

「私は、あの遺書がエリコのロッカーに隠されているのを見て、村松さんが犯人かと思いました」

「お互いに犯人探しをしていたわけだな」

「そうですね」

「しかし、しかしだな」

「はい」

「みどりちゃんはエリコを殺さなかったかもしれない。でも、1号店をめちゃくちゃにしたんだよね」

「すいませんでした」

「エリコのロッカーからいろいろ盗んだり、ヨッチーに嫌がらせしたりしてたのって全部みどりちゃんだろ」

「すいません」

「あやまってすむ問題かな?」

「ごめんなさい」

「なんか怒りがこみあげてきた」

いかにも切れやすい若者という口調で、村松さんが言った。

「おまえが悪いんだ!」

頬に衝撃が走る。

村松さんに殴られた。

そう気付いた時には、私は床に倒れていた。

息が苦しい。

村松さんは私に覆いかぶさって、私の首を絞めている。

だんだん本格的に苦しくなってくる。
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