おにぎり丼。
ポプランの臭いママ。

彼女が諸悪の根源だよ。


臭いママが、漫画喫茶に、偶然居合わせたんだ。

臭いママは、僕と同じく漫画喫茶の常連だった。

僕のことも、もともと知っていて、それで、僕がいつもと違う怪しい動きをしていることに気づいてしまった。

臭いママは、ゴミ箱から、テプラの遺書を拾って、読んでしまったんだ。


それから、僕をゆするようになったんだ。

店にバレたらクビになるだとか、いろいろしつこく言ってきて……

僕のまわりをうろついて、仕事の邪魔をするようになったよ。

たちの悪い取り立て屋みたいな感じだったな。

僕は、せっかく築いた今の地位を捨てたくなかったから、臭いママの良いカモだった。

要求はだんだんエスカレートしてきて、僕は、耐えられなくなった。


そう。

殺すつもりは全く無かったんだよ。

脅しのつもりだった。

僕に関わると危険だということを解らせてやりたかったんだ。
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