おにぎり丼。
門限が厳しいからと言って、エリコが帰ったのは11時半のことだった。
気分が悪いと言って、二郎も後を追うようにして店を出た。
いつも顔を合わせているメンバーなのに、にぎやかな二人が一気に帰ってしまうと、なんとなく気まずいような空気が流れた。
「まあ、もうこんな時間!」
唐突に由美子さんが言った。
「何言ってんだ。まだ12時前じゃねーか」
ヨッチーが言う。
妻には横暴な言葉遣いだ。こういうのが、彼が嫌われる理由の一つになっているのかもしれない。
「明日は部活だからお弁当なのよ。朝練もあるから早起きしないといけないわ」
子供を持つお母さんは大変た。
明日は土曜日で中学校は休みの日だが、部活は朝からしっかりあるらしい。
「ぉぅ。じゃあオマエだけ先帰れよ」
ヨッチーが言う。
「なんか私飲み過ぎちゃったみたい。タクシーで帰りたいわ。あなた、一緒に帰らない?」
「はぁ?電車と徒歩で帰れよ」
相変わらず妻には態度が大きいヨッチーだ。
でも、それもヨッチーなりの愛情なのかもしれない。
文句を言いながらも、二人は先に帰っていった。
気分が悪いと言って、二郎も後を追うようにして店を出た。
いつも顔を合わせているメンバーなのに、にぎやかな二人が一気に帰ってしまうと、なんとなく気まずいような空気が流れた。
「まあ、もうこんな時間!」
唐突に由美子さんが言った。
「何言ってんだ。まだ12時前じゃねーか」
ヨッチーが言う。
妻には横暴な言葉遣いだ。こういうのが、彼が嫌われる理由の一つになっているのかもしれない。
「明日は部活だからお弁当なのよ。朝練もあるから早起きしないといけないわ」
子供を持つお母さんは大変た。
明日は土曜日で中学校は休みの日だが、部活は朝からしっかりあるらしい。
「ぉぅ。じゃあオマエだけ先帰れよ」
ヨッチーが言う。
「なんか私飲み過ぎちゃったみたい。タクシーで帰りたいわ。あなた、一緒に帰らない?」
「はぁ?電車と徒歩で帰れよ」
相変わらず妻には態度が大きいヨッチーだ。
でも、それもヨッチーなりの愛情なのかもしれない。
文句を言いながらも、二人は先に帰っていった。