おにぎり丼。
まあ、それでも、僕だって、罪は罪だろう。

しばらく、ビクビクしながら過ごしたよ。

運が良かったのか、エリコも僕も、捕まらなかった。

誰にもバレてなかったんだ。


とりあえず、平和に暮らせると思った時だ。

思い悩んだエリコが、自首するなんて言いだした。

僕は困ったよ。


その時は、仕事は、ものすごく順調だったし、何もかもうまくいっていたんだ。

うまく説得できなくて、最終的には、エリコは海に飛び込んでしまった。

僕が殺したわけじゃないよ。

あれは自殺だよ。

『罪の重さに耐えられない』って言うから、

『じゃあ、今すぐ死ね』って僕が言ったんだ。
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