おにぎり丼。
そう。

それで、君もご存知の通り、ムラマツのバカが、臭いママの店から遺書のオリジナルを見つけてきてさ、僕と君を疑い始めたんだよね。

あいつ、本当にうざかったよな。


それで、もうバレると思って、僕は、全てを捨てて、逃げ出しんだ。

全てを捨てて逃げるくらいなら、最初から、何もしなきゃ良かったんだよな。

臭いママにゆすられたとき、自分の社会的地位だとか、平和な生活だとか、そういうものが失われるのが怖くて、必死で抵抗したんだよね。

もちろん、君を失うのも怖かったよ。

でも、

結果的には、最悪のシナリオで、全てを失ってしまった。

酷い話だよな。
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