おにぎり丼。
目覚めると、枕元にプレゼントが置かれていた。

小さなグッチの紙袋。

中から小箱を取り出して開けてみると、シルバーのブレスレットが入っていた。

サンタさんからの贈り物……ではなく、姉からの贈り物だろう。


「お姉ちゃん、ありがとう!」

私は姉の部屋のドアを開けて、ベッドに向かって叫んだ。

明け方に仕事から戻ってきただろう姉は、まだ熟睡していた。

いつもの寝顔。
の隣に、私は、見慣れないものを見つけた。

男の頭だ。

「わ!」
驚いて思わず叫んでしまった。

姉の横に男が寝ている。

見慣れない光景だが、そこに寝ていたのは、見慣れた男だった。


「ヒトシ!」

と、私は叫んだ。


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