おにぎり丼。
残念ながら、ポプランは、閉まっていた。

看板によると、今は営業中の時間帯のはずだが、扉には鍵がかけられ、窓にはカーテンがかかっていた。


私は、あきらめてパチンコ屋に向かうことにした。

ポプランのママほどではなくても、パチンコ屋には、ヨッチーを知る店員が、少なくても一人はいるはずだ。


この間話した、ため口の店員。

運良く、彼女が店にいた。

「ヨッチー死んだねー」

相変わらずため口で店員は言った。

「これから休憩だから、ちょっと出て話そうよ」

店員はそう言って、出口を指差した。


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