おにぎり丼。
■煮込みハンバーグ味の恋
ピンポン。
と、ドアフォンが鳴る。
「はーい」
私は慌ててエプロンを外してドアを開ける。
グレイのロングコートを着たヒトシが立っている。
「遅くなってすまない。これ、土産だ」
ヒトシはそう言って、紙袋を差し出した。
袋の中身は、店で余ったポテトだった。
ファーストフーズ2号店では、現在ウィンターポテトフェアを開催している。
12種類のフレーバーのポテトが話題で、雑誌にも取り上げられる程だ。
しかし、12種類もあれば、不人気のフレーバーがどうしても出てきてしまう。
ヒトシの考案したストロベリー味が、まさにそれだ。
少なめに作っても、どうしても余ってしまう。
「またストロベリー味ですね」
私が言うと、ヒトシは鼻の頭を掻いて照れ笑いをした。
私の考案したポテトチップ味のフライドポテトは、人気商品となっている。
私は甘酸っぱいピンク色のポテトをつまみながら、料理に最後の仕上げをすると、食卓に出した。
「おいしそうだな」
「得意料理の煮込みハンバーグです」
我ながら良い出来だった。
ヒトシは、美味しいと言って、一瞬のうちにたいらげてしまった。
ひ弱そうに見えるが、ヒトシは痩せの大食いで、よく食べる。
と、ドアフォンが鳴る。
「はーい」
私は慌ててエプロンを外してドアを開ける。
グレイのロングコートを着たヒトシが立っている。
「遅くなってすまない。これ、土産だ」
ヒトシはそう言って、紙袋を差し出した。
袋の中身は、店で余ったポテトだった。
ファーストフーズ2号店では、現在ウィンターポテトフェアを開催している。
12種類のフレーバーのポテトが話題で、雑誌にも取り上げられる程だ。
しかし、12種類もあれば、不人気のフレーバーがどうしても出てきてしまう。
ヒトシの考案したストロベリー味が、まさにそれだ。
少なめに作っても、どうしても余ってしまう。
「またストロベリー味ですね」
私が言うと、ヒトシは鼻の頭を掻いて照れ笑いをした。
私の考案したポテトチップ味のフライドポテトは、人気商品となっている。
私は甘酸っぱいピンク色のポテトをつまみながら、料理に最後の仕上げをすると、食卓に出した。
「おいしそうだな」
「得意料理の煮込みハンバーグです」
我ながら良い出来だった。
ヒトシは、美味しいと言って、一瞬のうちにたいらげてしまった。
ひ弱そうに見えるが、ヒトシは痩せの大食いで、よく食べる。