おにぎり丼。
■エリコ
「みどりちゃん、私もう寝るわ~」
姉はそう言って、ふらふらと自分の部屋に入って行った。
服も着替えずに、そのままベッドで寝てしまった。
私と村松さんは二人でダイニングに取り残されてしまった。
「村松さん、一体どういうことですか」
「いやあ。まさかみどりちゃんのお姉さんだったとはねえ」
村松さんはキャバクラで姉と知り合ったそうだ。
今日はアフターでカラオケに行ったら、姉が酔い潰れてしまって、家まで送ることになったのだと言う。
「驚いたよ。世間って狭いね」
「そうですね。びっくり」
リプトンのティーパックで煎れた紅茶を飲みながら、私と村松さんは台所のテーブルに向かい合って座っている。
もう3杯目だ。
お茶を1杯飲んだら帰るのかと思ったら、村松さんはすっかりくつろいでしまっている。
終電は、ずいぶん前に終わってしまった。
始発を待つとしたら、このまま、あと2時間は、ここにいるつもりなのかもしれない。
「そういえば、エリコと連絡取ってる?」
切り出してきたのは、村松さんのほうからだった。
姉はそう言って、ふらふらと自分の部屋に入って行った。
服も着替えずに、そのままベッドで寝てしまった。
私と村松さんは二人でダイニングに取り残されてしまった。
「村松さん、一体どういうことですか」
「いやあ。まさかみどりちゃんのお姉さんだったとはねえ」
村松さんはキャバクラで姉と知り合ったそうだ。
今日はアフターでカラオケに行ったら、姉が酔い潰れてしまって、家まで送ることになったのだと言う。
「驚いたよ。世間って狭いね」
「そうですね。びっくり」
リプトンのティーパックで煎れた紅茶を飲みながら、私と村松さんは台所のテーブルに向かい合って座っている。
もう3杯目だ。
お茶を1杯飲んだら帰るのかと思ったら、村松さんはすっかりくつろいでしまっている。
終電は、ずいぶん前に終わってしまった。
始発を待つとしたら、このまま、あと2時間は、ここにいるつもりなのかもしれない。
「そういえば、エリコと連絡取ってる?」
切り出してきたのは、村松さんのほうからだった。