いちごキャンディー【短編】
「そーいう隼人は、なんで彼女作んないわけ?」


隼人はモテモテとはいかなくても、モテないわけではない。

何回か女子に告白されているところを見たことがあるけれど、全部断っているようだった。


「だって俺、好きなやついるし」

「は?そんなこと、聞いたことなかったんだけど」


私は隼人に恋愛関係の話はほとんど話してるのに、隼人は話してくれなかったなんてひどい!とか内心思いながら隼人を睨む。


「美里に言ったって、どうにかなる話じゃねーし。お前はせいぜい、いちごキャンディーでも食ってろよ!」


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