GIRLS TALK !!
#4 北川美奈
『もしもし豪さん?美奈〜家出しちゃってお金ないの。…うん、そぉ。今ね〜駅前の噴水のとこ。…待ってるね。』
あ〜チョロい。
ほんとは家出なんかしてないし、お金だってある。
なんてゆうか、暇潰し?
オジサンって何でこうも馬鹿なんだろ。
ほんっと笑える。
『おい!お前高校生だろ?早く家帰れよ。』
「は?何なのアンタ。」
『俺は警察官!ガキ補導してるとこ。』
「ふーん。まあ、美奈には関係ないし。」
『関係あんだろ!お前も補導の対象だし。』
「はぁ?補導とかウザいんだけど。」
『ウザいとかの前に法律で決まってっから。てか、こんな時間まで何してんだよ?』
「援交。」
『援交ってお前…。犯罪だろ!』
「法律とか犯罪とか美奈には関係ないし。美奈はしたいことをしてるだけ。」
『したいことって援交をか!ほんっとお前馬鹿じゃねえの?』
「うるさいなー。オジサンと待ち合わせしてるからもう行くよ。」
『行かせる訳ねぇだろ!』
「なんで?」
『援交を黙って見過ごす警察官がどこにいるんだよ!』
「ここ?」
『俺は見過ごさねぇぞ。』
「じゃあどーすんの?」
『親に連絡して迎えに来てもらう。』
「美奈の親は来ないよ。」
『なんで来ねぇんだよ?』
「美奈のことなんてどうでもいいし。」
『子供のことをどうでもいいなんて思う親いないと思うぞ?』
「美奈の親はそうなの!!ってゆうかさ、もう行っていい?ここにいても親は来ないからね。」
『あぁ…。』
「ねぇ、美奈のこと同情してんの?だったらやめてよ。惨めだから。」
『俺は同情なんか…。』
「してんじゃん。態度変わっててバレバレだよ。」
『えっ?』
「とにかく美奈は行くから。バイバイ。」
『ちょっ…おい!』