僕らの時間〈2〉
自惚れ僕
教員に連れられてやって来たのは、あちこちに傷を作っている高原さんだった。
「すみません、福田先生、手当てしてあげて下さい」
「あ、はい。
高原さん椅子に座って」
「手当てしてもらったら、逃げずに職員室来いよ!」
高原さんは、舌打ちするだけで何も返事をしなかった。
「骨とか折れてない?
痛いとこない?」
「平気」
「すみません、福田先生、手当てしてあげて下さい」
「あ、はい。
高原さん椅子に座って」
「手当てしてもらったら、逃げずに職員室来いよ!」
高原さんは、舌打ちするだけで何も返事をしなかった。
「骨とか折れてない?
痛いとこない?」
「平気」