僕らの時間〈2〉
「何でこんな事になったん?
何で黙って帰ったん?」

「ちょ…!ふじぃ…」

だんだんと俺の手に力が入って高原の腕から血が流れていた。

「ただの喧嘩やって…お前の事やから言うたら大袈裟にしてしまうやんか…」

「当たり前やろ!お前は俺の大事な彼女やねんから心配するに決まってるやろ!」

…それに喧嘩しただけや…ってよっぽどの事がない限り、こんな事ならへん。

「せやな。
言おう思てんけど、すぐに帰れみたいになっとったから…」






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