僕らの時間〈2〉
「きくちゃん、こっち向いて」

「え?何ですか?」

フワッと首に暖かい物が巻かれた。

「さぶそうだからマフラーあげる」

「悪いです!」

「いいの!いいの!」

さきさきに私の前を歩いていく。

振り回されてる私は、きっと安達さんに甘くなったんでしょうか…。

安達さんの匂いが微かにするマフラーを鼻に押し付けた。



●end………?●





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