くちづけのその後で
「朱莉さん、お疲れ様です!」


笑顔で出勤して来た真子ちゃんに、カルテを渡した。


「これ、明日の患者さんのカルテやねんけど、もう一回確認しといてくれる?」


「わかりました!」


真子ちゃんは笑顔で頷いた後、あたしの耳元でこう囁いた。


「久しぶりに来てますよ♪」


「え?」


一瞬何の事だかわからなくて、小首を傾げそうになったけど…


どこか悪戯っぽい笑みを浮かべている真子ちゃんを見て、すぐに何を意味しているのかがわかった。


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