くちづけのその後で
あれ……?


今……


「真子ちゃん、“久しぶりに”って……?もしかして、前から来てる事知ってたん……?」


不思議に思ったあたしは、真子ちゃんを見ながら返事を待った。


「はい♪だってあたしが出勤する頃には、いつも来てましたからね!」


「そっか……」


複雑な気持ちのあたしに、真子ちゃんが笑顔で口を開いた。


「誰にも言ってませんから、大丈夫ですよ!それより早く行ってあげて下さい♪」


あたしは小さく頷いて、足早に更衣室に入った。


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