くちづけのその後で
着替えを済ませて裏口から出ると、いつもの場所に西本君が立っていて…


彼の姿を見た瞬間、あたしの胸の奥がギュッと締め付けられた。


どうしてこんなにも胸が苦しいのか、自分でもよくわからない。


だけど、もしも考えられる理由があるとしたら…


あの日からずっと、西本君への罪悪感があったからだと思う。


やっぱり、謝らなアカンよね……


そう思いながらゆっくりと足を踏み出すと、あたしに気付いた西本君が気まずそうにしながら頭をペコッと下げた。


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