くちづけのその後で
「俺、この間の事めっちゃ反省してん……。朱莉さんは色々言ってても、コンビニまでは一緒に帰ってくれてたやん?だから、調子に乗り過ぎてたなって思って……」


あたしが黙っていると、西本君は小さく笑ってから話を続けた。


「迷惑になるんやったら、もうやめようって思って……」


そう続けた彼が、眉を寄せて悲しそうに微笑む。


「でも最後にどうしても謝りたくて、会いに来てん」


そして西本君は深呼吸をした後、どこか戸惑うように眉をグッと寄せた。


「でも……」


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