くちづけのその後で
「そういえば、あれからどうなりました?」


店員に注文をした後、真子ちゃんは瞳をキラキラと輝かせながら訊いた。


「あれからって?」


あたしは海斗にオレンジジュースを渡して、敢えてそう訊き返した。


「もう〜、朱莉さん!その顔は絶対にわかってますよね!?」


わざと拗ねたように言った真子ちゃんに、笑顔を向けて口を開く。


「別に何もないよ!」


「えっ!?」


真子ちゃんは、さっきまで輝かせていた目を丸くしながら驚きの声を上げた。


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