くちづけのその後で
「じゃあ、また!海斗、また遊ぼな♪」


「うん♪ばいばーい!」


西本君はあたし達に笑顔を向けた後、住宅街に走って行った。


その時は、彼の言葉を信じていた。


だけど…


1ヶ月近く経っても音沙汰が無い事に、疑問を感じるようになった。


何で……?


どんなに忙しくても、連絡くらい出来るハズやん……


これだけ経っても連絡がないって事は、やっぱりからかわれたんかな……


今のあたしの中には、西本君を疑う気持ちしか無かった――。


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