くちづけのその後で
「何か、妙にあっさりしてますね……」


真子ちゃんは、あたしを見ながら不満そうにした。


「うん。でも、あんなもんなんちゃう?」


彼女に笑顔を向けた後、僅かに残っていたカフェオレを一気に飲み干した。


「ママー!」


その直後、海斗に袖口を引っ張られて笑みを浮かべた。


「どうしたん?」


「かいと、はやとくんとあしょぶー!」


「えっ!?」


「おやくそくしたもん!」


そう言った海斗は、あたしにニコニコ笑顔を向けた。


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