くちづけのその後で
「海斗はイイ子やね♪」


あたしはいつものように言って、笑顔で海斗の頭を撫でた。


「西本君……。バイト中やのに呼んだりして、ごめんね」


あたしが謝ると、西本君は首を横に振った。


「俺、来週の土曜ならバイト休みなんやけど……」


それから彼は控えめに言って、更に笑顔で話を続けた。


「よかったら、どっか遊びに行かへん?」


「えっ?」


「いくー!」


戸惑うあたしよりも先に、海斗がニコニコ笑顔で返事をした。


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