くちづけのその後で
「じゃあ、決まりな♪」


西本君は笑顔で言った後、真子ちゃんに視線を遣った。


「よかったら、一緒に遊びますか?」


控えめに訊いた彼は、黙ったまま返事を待っている。


「ありがとうございます!でもあたしはバイトやし、遠慮しときます。三人で楽しんで来て下さい♪」


真子ちゃんは丁重に断って、西本君に笑顔を向けた。


「わかりました。じゃあ、朱莉さん!また連絡するから♪」


唖然としていたあたしは、彼の言葉に慌てて首を横に振った。


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