くちづけのその後で
しばらく泣いていた海斗は、パレードが始まると笑顔に戻った。


あたしは、海斗の笑顔を見ながらホッとしていた。


パレードが終わった後、あたし達は残りのアトラクションで遊んだ。


ただ、海斗を連れているあたし達が乗れるアトラクションは、すごく限られている。


「海斗に合わせてたら、絶叫系とか乗られへんし……。西本君はおもしろくないやんね……」


申し訳なく思いながらポツリと零すと、今まで笑顔だった西本君がムッとしたような表情になった。


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