くちづけのその後で
あたし達は遊園地を後にして、駅に向かって歩いた。


「海斗、ぐっすりやな♪」


「ずっとはしゃいでたから、疲れたんやと思う。めっちゃ楽しそうやったもん!」


気持ち良さそうに眠る海斗を見ながら、柔らかい笑みが零れる。


「じゃあ、良かったわ♪」


「うん♪」


西本君の言葉に笑顔で頷くと、彼は急に立ち止まってあたしを見つめた。


「朱莉さんは?」


「ん?何が?」


あたしは西本君に笑顔を向け、小首を傾げながら訊いた。


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