くちづけのその後で
それからしばらくは、海斗の相手をしながら他愛のない話をしていた。


海斗の前で、あまり暗い話はしたくない。


だけど…


時間が経てば経つ程、西本君に話せなくなってしまう気がする。


「海斗、テレビ観よっか?」


あたしは、海斗に笑顔を向けながら訊いた。


「てれび?ままとはやとくんもみる?」


「うん。じゃあ、海斗の好きなやつ点けてあげるわ♪」


笑顔で頷いてくれた海斗に少しだけ安堵して、海斗の好きなアニメのDVDをセットした。


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