くちづけのその後で
颯斗は、目を見開きながらその場に座った。


「朱莉……。本気なん……?」


「うん……」


「それは……泊まってもイイって事……?」


覚悟は決めた。


もう、迷わない。


あたしは……


颯斗が好きやもん……


「うん……」


小さく頷いて、颯斗を真っ直ぐ見つめる。


「話があるねん……」


「話……?」


「あたしの事……全部話すから聞いてくれる?」


颯斗は一瞬だけ目を見開いた後、微笑みながら頷いた。


< 512 / 808 >

この作品をシェア

pagetop