くちづけのその後で
15分程でお風呂が沸いた事を告げるベルが鳴り、すぐにバスルームに向かった。


狭いユニットバスなのに、海斗がいないとやけに広く感じる。


少しだけ寂しさを感じながら、体と髪を洗った。


颯斗、何時くらいに来るかな……


頭の片隅でそんな事を考えながら、ボーッとしていた。


颯斗に自分の過去を告白する事を決めてからは、不思議と迷いは無い。


だけど、彼に拒絶される事だけは恐くて…


乳白色のお湯に浸かりながら、何度も何度も深呼吸をしていた。


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