くちづけのその後で
「今日は、朱莉の話を聞くだけにするから」


「え……?」


颯斗の言葉に少しだけ驚いて、戸惑いが芽生えた。


あたしだって、もう子供じゃない。


男の人、ましてや彼氏と一緒に寝ると言う行為が、何に繋がるかくらいはわかっている。


その覚悟が決まったからこそ、彼を家に泊める事にした。


颯斗だって、それを望んでいるんだと思っていた。


少なくとも、あたしは何度もそう感じていたから…


だからこそ、颯斗の言葉に小首を傾げてしまった。


< 518 / 808 >

この作品をシェア

pagetop