くちづけのその後で
「マジですかっ!?」


「ちょっ……!真子ちゃん!」


大声を出した真子ちゃんに、慌てて小声で注意した。


「あっ、すみません…」


彼女は、待合室にいる患者と治療中の先生に頭を下げた後、少しだけ心配そうにあたしを見た。


「あの……。海斗君は大丈夫なんですか……?」


「海斗は、保育園に預けるから大丈夫!それに、真子ちゃんにはいつも代わって貰ってるし」


あたしは持っていたカルテを片付けて、笑顔で真子ちゃんを見た。


< 59 / 808 >

この作品をシェア

pagetop