くちづけのその後で
「これ、チェック済みやから。先生には明日の事伝えといてね!」


「はい!朱莉さん、ありがとうございます!」


「うん、お疲れ様♪」


「お疲れ様でした!」


真子ちゃんは満面の笑みで言って、頭をペコッと下げた。


そんな姿を微笑ましく思いながら治療中の先生と助手に頭を下げ、着替えを済ませて歯科医院を後にした。


海斗の事を考えると、本当は複雑だったけど…


真子ちゃんには海斗の事で何度も迷惑を掛けているし、あんな彼女を見れば断る事なんて出来なかった。


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