くちづけのその後で
「でも、それやったら色々と大変ですよね……。あたしでよかったらいつでも交代するんで、何かあった時には遠慮なく言って下さいね!」


「え?」


「あっ……。偉そうな事言って、ごめんなさい……」


「ううん!めっちゃ心強いし、嬉しい♪ありがとう」


あたしが微笑むと真子ちゃんも瞳を緩め、あたし達は顔を見合わせて笑った。


今まではシングルマザーだって事を言うと、色々と訊かれて来たから…


興味本位であたしの過去を探ったりしない真子ちゃんに、それまでよりも更に好感を持った。


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