くちづけのその後で
それから更に1週間が経って、颯斗と連絡を取らなくなってから3週間以上が過ぎた。


あたしはどうしても寂しさを我慢出来なくなってしまって、仕事帰りに彼のバイト先に足を運んだ。


ほんのちょっとだけ……


一瞬だけ颯斗の姿を見たら、すぐに海斗を迎えに行く……


心にそう決めて、ファミレスへと急いだ。


秋の夜の冷たい風に吹き付けられて、少しずつ体が冷たくなっていく。


だけど…


ほんの少しだけドキドキしているせいか、不思議と寒さは感じなかった。


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