くちづけのその後で
ここには、あたしと海斗だけじゃなくて…


亜由美との思い出も、数え切れないくらい詰まっている。


もし彼女が傍にいてくれなかったら、海斗を産む決心が付かなかったかもしれない。


そしたら、きっとここに住む事は無かったし、颯斗とも出会えなかったかもしれない。


優しい思い出ばかりじゃないけど、あたしにとってはどれも温かい思い出ばかりで…


ここを離れるのは、やっぱりすごく寂しい。


だけど…


これからは、颯斗と一緒に歩いて行きたいから…。


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