くちづけのその後で
「海斗(カイト)!」


「ママァ〜!」


あたしは、嬉しそうに走り寄って来た海斗を抱き締めた。


「遅くなってごめん!」


謝るあたしに、海斗は笑顔で首を横に振る。


「いいよ!」


ニコニコ笑顔の海斗に上着を着せ、先生に挨拶をしてから二人で保育園を後にした。


「寒くない?」


「うん!」


「じゃあ、帰ろ♪」


「はぁ〜い!」


海斗を後ろに乗せたあたしは、家に向かって自転車を漕いだ。


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