くちづけのその後で
携帯を閉じて、昼寝をしている海斗の頬にそっと触れた。


相手は、高校生…。


たかが出勤日を訊かれたくらいで好意があるなんて、普通に考えたらありえない事。


初対面だったから、少しだけ興味が湧いたのか…。


ただの気まぐれなのか…。


どちらにしても、騒ぎ立てる程の話じゃない。


西本君の事が知りたくて真子ちゃんに話したけど、何も言わない方が良かったのかもしれない。


そんな事を考えながら火曜日の出勤が憂鬱に思えて、あたしからため息が漏れた。


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