【短】雪の贈りもの
『初めまして。

拝読させていただきました。

もしかしてこれは実話ですか？

なんとなく文章からリアルな感じが受けられたもので。

更新楽しみにしています。

雪男』

ユキオトコ？

いや、ユキオ？

──にしても、センスはいまいち……。

他人の事言えないか。

私も本名の“有希子”を“雪子”と書き換えて登録しているのだから。

雪子に雪男。

『ぷっ』

不思議な繋がりに嬉しさが混じって、１人こっそり吹き出した。

そして

『雪男さん。

初めまして。

お越しいただきありがとうございます。

お察しの通り、これは私の今現在の体験を元に書かせていただいています。

なので、この先の展開も全くの未定なのですが、雪男さんが楽しんでいただけるようなお話にしていけたらいいなと思っています。』

と、返事を書き込んだ。

読んでくれる人がいる。

更新を待ってくれる人がいる。

私が何も気にせず会話できる場所がある。

それが素直に嬉しい。


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