赤ずきんと狼。


白杉はまた机を向かって問題を解こうと試行錯誤している。


たった50㎝の距離。


それがこんなにも遠く感じるなんて。



お前に触れることができないなんて―。



「なぁ、じゃあ勝負しようぜ?」


「え…?」



俺は白杉に冷たいほほ笑みを見せた。



俺ってなんでこういうことしか出来ないんだろう…。



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