赤ずきんと狼。
あのときの公園
「おじゃまします。」
ドキドキする。
サトル君のお母さんに好印象をもたれるだろうか。
私は玄関で靴を揃えて、サトル君は私を2階へと案内した。
「あれ…?お家の人とかは?」
「仕事」
「そっか…」
なんだ、こんな緊張しなくてもよかったのか…。
ホッと力が抜ける。
「じゃあ、お茶持ってくるから、くつろいでて。」
「はい…お構いなく。」
サトル君の部屋に入り、私はテーブルの前に座った。