赤ずきんと狼。



もちろん、目は笑っていない。



「ああ、おめでとう。よく頑張ったな。」


「ありがとうございます。」



そして、こちらにスタスタと歩いてきた。



私は狼と目を合わせられない。



音と立てて座った狼が私に寄ってきた。



ひぇっ。



「って事で俺の勝ち。目に見えていたがな。」




狼は中学の時から頭がいい。




それを私はすっかり忘れていた。







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