赤ずきんと狼。



「どっどこに連れていくの!?」


放課、私は荒月のあとを追いかける。



「行きたい場所がある」彼はそう言った。



行きたい場所…?



まさか…


「お前もやましいこと考える歳になったのか…」



わざとらしく狼は深いため息をついた。


「そっそんな!!荒月が…」


「俺はそんなに飢えてねぇよ。


つーかお前みたいな貧乳は興味ねぇー。」



私はムッとして自分の胸を見る。



貧乳で…悪うござんした!!



でも、そういう所じゃないと言うなら…






どこへ?―。



< 139 / 171 >

この作品をシェア

pagetop