赤ずきんと狼。
「どっどこに連れていくの!?」
放課、私は荒月のあとを追いかける。
「行きたい場所がある」彼はそう言った。
行きたい場所…?
まさか…
「お前もやましいこと考える歳になったのか…」
わざとらしく狼は深いため息をついた。
「そっそんな!!荒月が…」
「俺はそんなに飢えてねぇよ。
つーかお前みたいな貧乳は興味ねぇー。」
私はムッとして自分の胸を見る。
貧乳で…悪うござんした!!
でも、そういう所じゃないと言うなら…
どこへ?―。