赤ずきんと狼。
部活ではやはりサトルくんと同じ室内に居るのは気まずかった。
咲と流本が感じていた気まずさはこの事なんだな・・・。
先輩たちもその異変に気付いたのか、
サトルくんが委員会で遅れているとき北川先輩が私に聞いた。
「あんたら別れたの?」
直球。
私はうっと言葉を詰まらせて、うなずいた。
「うっそ!?またあいつ何かやらかしたの!?」
後ろのほうでこそこそしてた如月先輩も寄ってきた。
「あっ・・・いえ・・・私が・・・」
「浮気でもした?」
北川先輩はまたもや単刀直入に聞いてきた。
「いえ・・・他に好きな人が・・・」
「マジっすかぁ・・・」
と、如月先輩が困った顔で笑う。