赤ずきんと狼。



「知り合い?」



サトル君が不快な顔で私を見る。



ヤバい!!怪しまれちゃった。




「べつにこいつとは同じ中学だっただけだ。



だーれがこんな泣き虫の面倒見るか。」





私が説明する前に狼が口を出した。




そうそう狼の得意な毒舌。



これも健全か。




言っておくけど、私はこいつの前で泣いた事は一回もない。





涙目になった事はたくさんあるけど、こいつはなぜか私の事を泣き虫と呼ぶ。





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